
さちこ(SACHIKO)
公認心理師・臨床心理士
社会福祉士
セラピスト歴30年
延べ3万人
教育・福祉・医療の現場で30年、たくさんのご相談に向き合ってきました。
自分で決められなかった子どものころ
大事に育てられました。
母はいつも、「この子には、こっちの方がいいだろう」と考えてくれていました。
お菓子を選ぶときは、「どれがいい?」と聞いてもらえました。
でも、選ぶと「これがいいんじゃない?」と、別のものを勧められる。
洋服は、靴下にいたるまで、はじめから組み合わせて用意されていました。
自分で選んで着たことは、一度もありませんでした。
だから、あるとき突然「これからは、自分で選びなさい」と言われて、どうしていいかまったく分からず、本当に困ったのを覚えています。
母としては、年齢的にもそろそろ自分で選んだ方がいいと思ったのと、忙しかったこともあったのだと思います。
でも、やっと選んで着ても、「これには、こっちの方がいい」と言われる。
お菓子や洋服に限らず、いろいろなことが、そんなふうでした。
母は良かれと思って言ってくれていたのですが、自分で選んだものは、そのたびに別のものに置きかわっていきました。
そのうち私は、何かを選ぶときも、決めなければならないときも、母に「どれがいい?」「どっちがいいと思う?」と聞くようになりました。
無意識に、「正解」を探していたのだと思います。
「これでいいのだろうか」と、あらゆることに迷いが出て、なかなか決められないのです。
自分で決められないので、いつも不安でした。
保育園では、母と離れるのが不安で、泣いてばかりいました。
友達と遊ぶのにも出遅れて、「入ろうかな」と思ったときには、もうみんなの輪ができている。
途中から入っていくことを毎回くり返すうちに、人の輪に入ることが苦手になっていきました。
小学校に上がると、まわりは知らない子ばかり。
今度は、どう入っていけばいいのかも分からない。
そんな不安を抱えたまま授業を受けていたので、勉強も、なかなか頭に入ってきませんでした。
おなかをこわしたり、湿疹や熱が出たりすることは、小学校に上がる前から、しょっちゅうでした。
いまふり返ると、あのころ身についた反応のくせを、私は大人になってからも、長く持ち続けていました。
本来なら、自分がどうしたいかと、その場に合うかどうかを、合わせて選ぶものだと思います。
でも、自分で服を選べなかった私は、大人になってからも、自分がどうしたいかを考えることすらできず、「その場に合うかどうか」「これが正しいかどうか」だけで選んでいました。結果的に、着心地の悪い服を選んでいたのです。
服だけではありません。あり方も同じで、自分には合わない一着を、思わず着てしまっていたのだと思います。
いま、セッションで「あり方」を服にたとえてお話ししているのは、この経験があるからかもしれません。
福祉の現場で、壁にぶつかって
大学で福祉心理学を学び、福祉の現場で働き始めました。
けれど、思うように支えることができない。
そう感じていたころに、アメリカの心理学博士と出会い、さまざまな心理療法を統合したカウンセリングを学びました。
学ぶ中で、クライアント役とセラピスト役に分かれて練習をしたときのことです。
クライアント役をした私の中から、整理しなければならないものが、次から次へとあふれてきました。
「自分には傷なんてない」と思っていたのに、です。
人を支える側こそ、まず自分自身が整っていなければいけない。
そう痛感して、私自身もクライアントとして、何度もセッションを受けるようになりました。
教育の現場で
その後、小・中・高校のスクールカウンセラーとして活動しました。
子どもたちの表情も、行動も、態度も変わっていくのを見て、「魔法使い」と呼ばれたこともあります。
それでも私の中には、「うまく手助けできていないのではないか」という感覚が積もっていきました。
そしてある日、突然、声が出なくなりました。
そこから、アメリカの先生のカウンセリングを、あらためて受けることになりました。
言葉だけでは届かないところへ
カウンセラーとして関わりを深めるほど、言葉だけでは届かないところがある、と感じるようになりました。
それを補うために、体の反応を手がかりにする手法(キネシオロジー)など、さまざまなアプローチを学びました。
その積み重ねの中でたどり着いたのが、いまのセッションです。
いま起きている悩みについて、体の状態、心の状態、つぶやいている言葉や考え、頭の中の動き、過去の出来事、エネルギーの状態などが、互いにつながりながら動いていくのをたどっていきます。
反応やパターンを、変えようとはしません。
ご本人が自覚していないところや、お話しされていないことも含めて、起きているとおりについていきながら、ヒーリングを行っています。
そうするうちに、悩みのもとになっているパターンが外れていきます。
大切にしている言葉
大学時代に、ある先生から聞いた言葉があります。
「原因と責任を、取り違えてはいけない」
反応のくせが身についたのは、あなたのせいではありません。
理由があって、身についたものです。
そのうえで、これからどうしていくかは、自分で選び直すことができます。
この考え方が、セッションの土台になっています。
あり方メンテナンスセッションのこと
人を支えたいと思って歩き始めた道でしたが、ふり返ると、私はずっと、自分自身を救う道を歩いていたのだと思います。
自分がいちばん欲しかったものを形にしたのが、あり方メンテナンスセッションです。
いまも私は、このセッションで、自分自身のケアを続けています。
セッションは、セラピストである私自身の状態を超えられない。
そう考えているからです。
願っていること
仕事も、家庭も、暮らしのほとんどは、人とのつながりでできています。
だからこそ、悩みの多くも、人との間で生まれます。
どこで引っかかるかは、人によって違います。
職場かもしれないし、家族かもしれないし、友人かもしれません。
でも、その奥にあるものは、多くの人に共通しているように思います。
「自分は、これで大丈夫だろうか」
「これで、いいんだろうか」
はっきり気づいている人もいれば、気づいていない人もいます。
その揺らぎがあると、人に必要以上に気をつかったり、「無理かもしれない」と、なかなか前に進めなかったり、決めきれなかったりします。
選ぶときも、決めるときも、「これでいい」と自分で思える。
人の輪の中にいても、安心していられる。
人と思うように関わり、思うように動ける。
そういう人がひとり増えると、その人のまわりの関係も、少しずつ変わっていきます。
相手を変えようとするのではなく、お互いを尊重し合える。
その積み重ねの先に、争いの少ない世界があると信じています。

体験セッションのご案内は、
公式LINEでお送りしています。

